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みえるシリーズとは
『みえるシリーズ』とは、皆さんもご存知の通り『チーム医療を担うすべての方』に向けられたテキストです。
『病気がみえる』シリーズや『看護がみえる』シリーズなど医学生や看護学生が重宝するテキストだと思います。
今回は『薬がみえる』シリーズが完結したとのことで、筆者の学生時代の体験を踏まえ紹介していきます。
「薬がみえる」シリーズ
今回紹介する『薬がみえる』シリーズは薬剤師を目指す薬学生や、医学生の薬理学などに役立つものとなっています。
これまで、薬理学をメインにvol.1~vol.3まで発売されていたのですが、
この度、2020年4月28日に『薬がみえる vol.4』が発売されました。
vol.4ではこれまでの薬理学だけでなく、薬物動態学や相互作用、薬剤学などについてもイラストを用いて説明されており、様々な側面から薬について学ぶことができます。
これから国家試験を受けるという薬学生には、vol.4は国家試験対策にもかなりオススメできる内容だと思います。
vol.4をもって薬がみえるシリーズは完結ということになります。
薬がみえる vol.1
神経系、腎臓などについて記されています。
薬がみえる vol.2
糖尿病や免疫系の薬について記されています。
薬がみえる vol.3
化学療法や消化器系について記されています。
【NEW】薬がみえる vol.4
薬物動態や相互作用、薬剤などについて記されています。
薬がみえる vol.4を読んでみた感想
ということで早速、薬がみえる vol.4を購入してみました^ ^
いざ手に持つと、、、コンパクト?
厚さはこれまでのvol.1〜vol.3より薄い感じです。
写真を上げたいところでしたが、著作権の関係もあるので伏せておきます。
いざ読んでみると、薬力学の競合的拮抗などの解説や薬物動態のクリアランスの式、DDS(ドラッグデリバリーシステム)についてもイラストを用いて丁寧に説明されていました。
薬物動態学や製剤学の分野は薬学部が主となっていると思うので、医学生や看護学生の講義などにはvol.1〜3と比較するとあまり耳にしないことが多いかもしれません。
その一方で、これから国家試験を控える薬学生や普段の講義がイメージしづらい薬学生などにはかなり良いと思います。
この分野は式や図が多く、いまいちピンとこない内容が多いのですが、その分野に関しても『薬がみえる』で知ることができるのはとても羨ましいです。
正直、私の学生時代にも一番欲しかった分野です。さきほど分厚さは薄いといいましたが、中身はとても濃いです。冗談抜きでオススメできます。
筆者が薬学生時代の話
私が薬学生時代にも『薬がみえる』はかなり重宝していました。
薬学生低学年の方だと、基礎の話ばかりで薬にどう関係しているのかなどのイメージがつかなくなってしまいますよね。
私も低学年時に神経と薬の相関などが全くわかりませんでした。
『薬が見える』は薬の作用機序が図で記されていたり、副作用や症状についてもイラストを用いてわかりやすく説明されているので、テストの時などもその図を頭に浮かべながら解いていました。
薬の雑学についても書かれているので、新型インフルエンザ流行時に国が備蓄しているアビガンについても『薬がみえる』を通して知っていました。
新型コロナが流行してしまった2020年にまさかこんな形でアビガンが有名になるとは思ってもみませんでした。
薬剤師国家試験はもちろん、薬剤師となった今の仕事や身近なニュースにも『薬が見える』で学んだ知識が土台となり生きています。